So-net無料ブログ作成
検索選択

ブタジエン、天然ゴム価格不安定 [材料相場、需給]

天然ゴム価格が高騰していますが、これはこの半年の超低価格の是正であり、高騰というより、値戻しという感じがします。また天然ゴム産地では、落葉期で、5月までは生産が回復していません。よって価格が上がりやすいのです。産地では価格回復を喜んでいます。やっと採算がとれる、農民が生活ができる価格レベルになったからです。たぶんそのうち価格が落葉期が終われば、落ち着くでしょう。
合成ゴムはブタジエンが1月から底値から上がり、春のアジア中の定期修理時期になり、やや不足して価格があがっています。ただこれ以上あがればEUからブタジエンを運んだ方が安いので、中期的にはこれ以上上がらないのでは?
ということで4月19日の日経産業新聞に合成ゴムの記事がでました。当社のコメントもでています。この記事の写真は当社提供の写真で、昨年11月の上海のRubbertech、Tire展示会で撮影したものです。
4月25日には時事通信社の配信記事(マーケット展望)で当社が合弁会社でベトナムで天然ゴムを生産しているVRGJAPANのことが取り上げられました。
4月25日の石油化学新聞にも合成ゴム値上がりの記事と当社のコメントが掲載されています。
毎年この時期にはなると天然ゴムは落葉期になり価格があがり、ブタジエンは春のアジア地区定期修理時期になり、価格があがるようになっています。考えれば、中国の需要が悪い中、天然ゴム、ブタジエン(合成ゴム)の価格が下がり、そして、春のこれらのきっかけで価格が回復するというパターンかもしれません。中国の需要の悪さはあと2年ぐらいつづきか?
先週21日には東京の墨東ゴム工業会でゴム原材料の市況について講演をして、22日は北九州で日本ゴム協会の会合に出席、そして今日26日米国にきており、あすメキシコに向かいます。日系ゴム工場とメキシコ(米系)ゴムコンパウンド会社との打ち合わせです。
Nikkeisangyo4-19-2016S.jpgDSC07493E.jpg

熊本地震のゴム業界への影響、天然ゴム価格上昇 その他 [材料相場、需給]

4月14日、16日に熊本、大分で発生した熊本地震の影響ですが、17日現在では、ゴム材料には大きな影響はでていない模様です。
この地域では、ゴム原材料の工場はみあたりません。 すこし離れた地域まで考えれば、大分コンビナートの旭化成(日本エラストマー)でのSSBR,BR 、米庄石灰工業、細井化学工業九重工場、アサヒ再生ゴムがありますが、操業には問題ないと思われます。大分地域では地震の影響はでていません。北九州地区は無事です。
ゴム製品を製造している工場では、ブリヂストン熊本工場(玉名市),NOK熊本事業所(阿蘇市)、
熊本シール工業(阿蘇市)、つちやゴム(本社嘉島町、工場八代市)がこの地域にありますが、報道によるとブリヂストン熊本工場は操業を一時中止し、設備の点検をしている模様で、「生産設備に大きな被害は出ていない(広報部)」との報道があります(注:4月22日現在稼働再開しています)。NOKは18日に建屋生産設備に大きな損傷はありませんが、電力等のインフラが阿蘇地区を中心に供給が滞っており、同事業所の稼動が停止していると発表しています。(注;4月22日現在電力、道路インフラがまた回復していないため稼働停止中です。追加情報;5月2日現在;自家発電機等を準備され、稼働が復帰しました)
ブリヂストンの主力工場がある久留米地区は地震の被害は報告されていません。
今回地震の深度が浅かったため、久留米地区、北九州地区、大分地区には地震の被害が報告されていません。 ゴム業界としてはまずは一安心です。

地震でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。


天然ゴムの相場がこの1ヶ月¥30/kg程度上昇しており、20%程度UPしてきました。要因は
1) 2-4月がゴム産地が落葉期のため供給が通常の半分程度である(4月後半から5月には新規生産が増え、解消される)
2) 半年前からの価格低下でゴム生産を停止、廃業するゴム農園がでてきた。1月の天然ゴム価格$1.3/kg
では明らかに赤字操業、採算ライン以下。よって供給が減った(実際の減量がはずかでも相場は大きく影響を受ける)
3)競合する合成ゴムがブタジエン価格上昇で価格UPになってきたので、天然ゴムの価格もあがるのではとの期待
4)天然ゴム生産地域でやや降雨がすくなく、ゴム生産が減っている
5)インドネシア政府をはじめ、各国が天然ゴム価格上昇の政策を打ち出している(価格が上がれば、政府買い入れは中止か)
一方、中長期的には、中国の天然ゴムの買いは、タイヤ生産が減ったままで今年も大きな天然ゴムの買い出動はないであろうと思われるので、このまま価格が上昇する可能性は少ないのでは考えます。
現在の価格TSR20$1.6/kgであれば採算はとれるので、供給は落葉期が終われば供給は増えることを
考えれば、今の価格ぐらいで価格は一旦安定するのではと思われます。
ということで下の日本経済新聞2016年4月14日朝刊、商品面での記事がでています。この中で当社加藤事務所のコメントも掲載されています。
Nikkei4-14-2016.jpg


ChinaRubberConference中国ゴム会議参加 [海外]

3月23日から中国青島で開催されていた中国ゴム会議に参加してきました。現在の中国ゴム業界の減速をこの目で確かめたかったからです。500人以上の中国ゴム会社、タイヤ会社、ゴム材料会社の幹部が参加し、いろいろな発表がありました。日本人の参加は4名か?。今年は中国ゴム工業会の発表でも2015年のタイヤ、ゴム業界の減速(タイヤ生産数量で10%弱の減量、タイヤの輸出の20%減、カーボン、ゴム薬品の減産)が堂々と発表されていました。いままでの中国では考えらえないことです。
私の注目は、下の写真のとおり。
中国の合成ゴムの稼働率がひどく低くなってきており、2015年ではSINOPEC 63%,
PETROCHINAが49.5%、 その他民間系が36.2%、(生産能力と実際の生産量の比率)、年を追うごととに低くなっています。(毎年生産能力があがってきているので)。
さらにそのため休止中の合成ゴムプラントのリストが発表されていました。
BRで 65万トン、 E-SBRで20万トンの工場が止まっています。新プラントでも止めています。
BRの65万トンとは、日本の全BR合成ゴムの生産能力の2倍です。まさに中国の余剰鉄鋼生産能力と同じことが合成ゴムの世界でも起こっています。
IIRSP世界合成ゴム製造者協会の新CEOとも参加されていたので、立ち話しましたが、まったくどうしようもないという話でした。
さすがにこの表を見たときには私の横に座っていた、ブリヂストンの幹部の方と、ひどいと二人で唸ってしまいました。
先週は大手証券会社で日本、世界のタイヤ業界の動向について、タイヤ業界を担当される多くの投資顧問会社、アナリストに対して講演をしてきました。
ブタジエン価格が上がってきましたがさすがにちょっとピークをすぎた感もあり。
4月はメキシコに行ってきます。
P1110742E.jpgP1110726E.jpg